特定の場所に無性に行きたくなった時は?

長かった酷暑の夏も過ぎ去り、ようやく過ごしやすい季節を迎えました。これからは旅行やちょっとしたお出かけなど外へ出るのが楽しみな時期ですね。何と言っても日にちや行き先を計画して、あれもしよう、これもしようと考えるのはワクワクしますよね。私は出無精のインドア派でしたが、最近は知らない町へ出かけて景観を楽しんだり癒されたり、土地の名物を味わったり、たま~に非日常を味わうのは人生に彩りを与えてくれ、それなりに楽しいことだと思い始めました。

さて、前々から計画を立てて出かけることとは別に、突然ある特定の場所が気になって何故か無性に行きたくなることがあります。情報誌で見たからとかテレビで特集をしていたからとか、そういうことではありません。それまで近くを通ったり、視界に案内板が見えていても全く関心が無かったのに、です。

そんなある日、ちょうど出かける予定があり、無性に気になっていた場所(今回は神社でした)が通り道にあることがわかりました。その神社は観光バスが来るような神社で、特に初詣などは御利益を求め、各地から大勢の参拝客が訪れるような有名な神社でした。

それまでも何度か通ったことのあるルートでしたが、今まで一度も寄りたいと言ったことがないので夫は少し警戒したようです。何故かと言うと、そのような時は必ず私が体調不良になり、車の助手席で「頭が~」とか「肩と腰も~」と痛みを訴え、隣でもぞもぞ身体をよじったりうめき声を発したりするからです。とりあえず出かける先は時間の約束があったので、帰りに神社に寄ってもらえることになりました。

いよいよ当日になり、しっかり神棚を拝んでから出かけましたが、案の定出発してすぐに頭痛が始まりました。まだまだこの先何時間か車に乗っていないといけないのにわずか数分で、です。とりあえず車中で神様を拝み、少し痛みは和らぎました。ただ、この先の道中は長いので気が抜けません。頭痛が起きないことを祈りながら外の景色を眺め、気を紛らして目的地へと向かいました。

1時間ほど走った頃には痛みはほとんど消えていてホッとしたのですが、その日は猛暑日で朝から気温はぐんぐん上がり、エアコンをかけているにも拘わらず焼け付くような陽射しと暑さに、病み上がりだった私は参ってしまいました。このままだと目的地から帰る途中に神社に寄る体力、気力があるか自信が持てません。

不安な気持ちが大きくなり、もう少し時期的に涼しくなってからまた出直してもいいかなという気持ちと、(気軽に来られるような距離ではないので)今日の機会を逃したくないという気持ちが入り混じります。そんな揺れ動く気持ちを抱きながら更に進んで行くと頭にズキン、そして途切れなくズキズキと痛みが増してきてまともに座っていられなくなったのです。

「えっ?やっと治まったのに?」一体どうなっているのでしょう、、胸騒ぎがして「今居る場所ってどの辺りになるの?」と、夫に尋ねると、神社に近づいていると言います。これはもう、神様からのサインだと確信しました。他に考えられる原因が見つかりませんし、帰りに寄るか寄らないか迷っている場合ではありません。必ず寄る!この一択です。頭痛に堪えながら神社の神様にお詫びをし、後ほど必ず寄らせていただきますと拝みました。

すると、不思議なことに少しずつ頭痛が治まってきたのです。

痛みから解放され、迷いを振り払った後はとにかく行くしかありません。体調に気を配りながら車は先へと向かいます。

こうして用事を済ませてから神社に到着したのは、既にお昼を過ぎた時間帯でした。日は高く、あまりの暑さに人もまばらです。鳥居をくぐり、参道を進むと緊張感も高まります。手水舎でお清めをしてから更に気持ちを引き締めて本殿を拝みました。歴史を感じる本殿からは、古くからこの神社や神様が大切にされてきたことや地域の方々や参拝に訪れる方々の思いが感じ取れました。

玉砂利の敷かれた境内を回り、深呼吸をすると、神社の杜の神聖な気で身体の隅々まで浄められていくようでした。ふと見ると願掛けをした絵馬が数多く奉納されていて、大勢の参拝客がそれぞれの思いや願いを持って訪れていることがわかります。しばらく境内に留まり、今日ここに来た最大の目的、自分にできる精一杯のことをさせていただき、とりあえず神社を後にしました。*とりあえず、と書いたのは、後になって新たにわかってくることもあるからです。

暑く長い一日を無事に終え安堵しつつ帰途に着きましたが、今回のことで、神様が私達に御用をさせたい時は何らかの方法でそうなるように導かれていくものなんだなぁと思うのです。今までを振り返りながら「あの時も、、この時もそうだったなぁ」と。

さて、このブログを書きながら、ふと、ある場所のことが頭に浮かんできました。先程まで、いえ今この瞬間まで全く意識していなかった土地です。夫に告げると「始まったかな~?」という返事が返ってきました。もう少し気温が下がり、山々の木々が色づき始める頃、もしかしたら次はここへ行くことになるのかも知れませんね。

青龍

さまざまな体調不良や痛みをお持ちの方、ご縁ある方のお役に立つことができれば幸いです。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

PAGE TOP