とても体調が悪い相談者様からのご相談。
頭の中に幾人もの人格が入れ代わり立ち代わり現れ、身体を「支配」しようとしている感覚に襲われていらっしゃるいうご相談者様でした。
霊視をしますと確かに８体程の霊が憑りついています。
時代背景などはそれぞれ違うのですが、一つ気になったのはご本人への恨み言は行っていないという事。
どういう事かと思いつつもお話しを伺っていると、突然、「違う違う！」という声がします。よく見ますと、霊達はご本人を遠巻きに見ています。
経験上、大抵の霊はご本人の前世や因縁によって助けを求めていますので、ほとんど密着している状態で視えるのが普通です。しかしこの霊達は遠巻きにご本人を見ている状態、と言った方がいいでしょう。
遠巻き＝縁者ではないという事を示しています。
では、何か？
そこで私はハッと気が付きました。
苗字か！
いつもは苗字や名前に関してはあまり関心を持たないのですが、今回の相談者様の苗字がとても変わっており、印象深かったのと同時に玄関を入られた時から私の頭全体がマヒしたような、しびれたような感覚になっていたのです。
「これはかなり重いモノを持っているな・・・」と感じたものの、いつもの手順通りに話を進めていたのです。
聞けば、若い頃はとても元気で活発だったそうです。
しかし結婚したとたん、何か重い感じがして体調が悪くなる事が多く、今では親戚づきあいも遠慮させてもらっている状態だそうです。
しかも、相手が何を考えているかがわかってしまう、人の心が読めてしまうのでとても苦しいという事でした。
とにかくこの頭の中の人達の話し声を消したいという事でお見えになりました。
霊視をしますとご相談者の体調不良や聞こえる声はその家系の先祖が持っている因縁に他ならず、土地の因縁もその苗字に関係しているという事がわかってきました。
霊はご相談者の因縁によるものではなく、家系にまつわる因縁だったのです。
この因縁を消滅させるためにはどうしたらいいかというお話しを時間を取ってお話しさせていただきましたが、ご理解を得る事が出来ず、この相談者様は今も聞こえる声に怯え、体調不良に悩まされながらの生活をなさっているようです。時折、お電話やLINEがきますが、霊に対してのご理解がないため、これ以上の事をして差し上げられず、心が痛みます。
コメント