美しく咲き誇った桜の時期も過ぎ、野山や街路樹の青葉若葉が目を愉しませてくれるこの頃です。例え僅かな時間であっても、みずみずしい葉を付けた木々や田園風景を眺めていると気分がスッキリしたり癒されますね。
さて、学校や仕事も新年度がスタートして一ヶ月が経とうとしています。初めての場所や新しい人間関係など、慣れない環境で緊張しながら過ごしてきた疲れが身体の不調として現れてくる時期ではないでしょうか。
先日は60代の男性が来室されましたが、身体がどうしようもなく怠くて仕方ないとのご相談でした。それに伴い気力が湧かず、仕事に集中できないことも悩んでいらっしゃいました。
この男性の場合は、勤務先と部署が変わったことが体調不良の一因と考えられましたが、業務内容というよりは人間関係によるものが大きいように思えました。
ただ、それは表面的な人と人との接触や干渉による人間関係ではなく、職場のそれぞれの人の抱えているものの影響を受けてしまっている様子でしたので、それも考慮しながら施術を始めました。
最初は半信半疑でいらっしゃったようでしたが、徐々に身体の緊張がほぐれ、日頃の疲れもあったのでしょう、軽く眠ってしまった状態でした。
施術を終えて声を掛けますと、「途中から気持ち良くなってウトウトしてしまった」と話して下さいました。
施術後どうなったかと申しますと、まず顔つきです。来室された時は怠さで俯き加減だったのが、上向きで笑顔になっています。そして滑舌も良くなり、声に張りが出ていました。
次に立ち上がって頂くと、足も腕も軽やかに動きます。つらい表情で足を引きずるようにしていた姿は何処にもありません。
神祇療法にはヒーリング効果もありますので、心身ともにバランスを取り戻したのでしょう。
相談者の男性が足取り軽やかに笑顔で帰って行かれる姿を見ながら、神祇療法の効果を改めて実感した次第です。
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