供養〔2〕

そもそも“供養”の本当に意図するところを理解しないまま妙な使命感を持ってしまった私は、この供養が長くかかりそうだと聞かされてはいたものの、結果的に5年近くに及ぶとは想像すらしていませんでした。

ただ良かったことは、初めてのことで先入観を持たずに供養に向き合うことができたことです。

それまで私が供養と思っていたものは、実家の仏様に毎朝ご飯やお茶を供えたり、お盆やお彼岸に特別なお供え物をしたりお墓参りに行くことでした。お坊さんにお経を上げてもらい、説法を聞き、節目節目のイベントになっていたと思います。それを全て否定はしませんが、亡くなった人のことを心から思っていたかと言うと、私の場合疑問が残ります。

そんな状況の中、初めての供養は始まりました。

対象になる霊は、古墳時代から戦国時代まで(私の居住地)の歴史に纏わる方々で、数多…数えきれないほどの霊達です。

何も知らないということは恐ろしい。膨大な数の霊であっても、或いはお一人であっても、供養にそんなに変わりはないだろうと考えていた私は、後々そんなに甘くはないということを身を持って知ることになるのです。

〈続く〉

青龍

さまざまな体調不良や痛みをお持ちの方、ご縁ある方のお役に立つことができれば幸いです。

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