今までとは変わったタイプの相談者がお見えになりました。
「自分は前世において霊能力者でした。しかし、今世においてはどうしてもその力が発揮できません。私には人を救う使命があると感じるのですが、それに見合う霊能力が備わっていないのです。何とかして霊能力を身に着けたいのです。苦しんでいる人を救ってあげたいのです。」
そうおっしゃるご相談者は見るからに霊に憑かれ、霊障を負っているように見えます。
「人を救う前にあなた自身の霊障を取り除き、身体に力をつけなければならないのではないでしょうか?」
そのようにお話しますと、
「それはもっともなのですが、私には時間がありません。すでに40年余りを無駄に過ごしてしまい、人生の半分以上を全く神仏や使命と関係なく過ごしてしまいました。それに、神仏に対する修行もなにもしていません。神からの神託を受け、急に思い立ったようにこちらに寄せていただきました。他のところではなく、ここでというご指定があったので。」
と、とても不思議なお話でした。
「では、私のところで何をなさりたいというのでしょう?また、神仏は私に何をせよとおっしゃっているのでしょうか?」
と、改めて聞いてみました。
「こちらにおいていただき、自身の修行と共に自身の霊能力の開眼を試みてみたいのです。私の守護神からのお告げです。こちらで修行すれば必ず開眼し、霊能力を得られるであろうと言われました。どうか、私に修行の機会をお与えください。」
・・・数日の時間をいただき、私も自分の守護神にお伺いを立て、祈ってみました。
ご相談者はやはり前世の記憶を思い出してしまったようで、その記憶に翻弄されているようでした。
守護神のおっしゃるには、やはりまず第一に、相談者の霊障を取り除く事、神技療法により、体調を整える事、その上で霊能力についてのいろはを教えて行くのがよいという事でした。
しかしながら、今世においてその力がどれほど会得できるのかは本人次第、神仏次第、という事のようでした。
数日してからご連絡をし、その旨をお伝えしたところ、それでも良いとの事でしたので、対面と電話サポートをしながらの修行という事になりました。
その人はいわゆる「降霊」「霊媒」タイプの方で、霊が憑りつくと体の中に取り込んでしまうのです。
その人の口を通して霊の言葉が発せられ、それを聞き取るということになります。
しかし、霊能者本人が霊に乗り移られては自分の身体にダメージが起こります。それを防ぐ手段を身につけなければならないでしょう。
まずはそのやり方から修行という名の元、「1コマセミナー」なるものをスタートさせました。
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