気が付くと誰かに見られている感じがしますが、誰もいません。
ですが、確かに誰かに見られているのです。
家に帰る途中でも、コンビニでもスーパーでも、あらゆるところから見られているのです、とご相談者はお話しされました。
小さい頃から不思議な経験をされて来られたようで、いわゆる心霊現象という現象にいつも悩まされていらっしゃるとの事でした。
小さい頃からのお話しから現在に至るまで、10年余りの年月での不思議な経験をたくさんお話ししてくださいました。
さて、このご相談者さまは私に何を望んで来室なさったのでしょうか?
霊を見ないようにして欲しいなどの解決策を教えて欲しいわけでもなく、霊障に苦しんでいる様子でもないのです。
そこで、私はご相談者さまとお話しをしながら、心の中を霊視してみました。
すると・・・
「私は霊の事がわかるという特殊な人間だ」
「私は他の人が感じないものを感じ取る事が出来る」
「もっともっと霊が視えるようになり、自分も霊能者と呼ばれたい」
などという気持ちがある事がわかりました。
その気持ちが伝わって来たので、「霊が視えるようになりたいのですか?」と直球で質問させていただきました。
ちょっとビックリなさったようでしたが、
「はい、今は時折視えるだけですが、たまに視えるから自分がビックリしてしまうけれど、いつもいつも視えていれば驚かないと思うんです。」とおっしゃいます。
今度は私がビックリする番でした。
「いつも視えていたら気持ちが安らぎませんし、それこそいつも視られていて落ち着きません。それにあんなエグイものをいつも直視できますか?」とお聞きしますと、
「大丈夫です。昔視た事があるので、今だったらそんなにビックリしないと思います。」と平然と言われます。
「う~ん・・・」
私は唸ってしまいました。
今まで数多くのご相談者さまがいらっしゃいましたが、霊をたくさん視たいなどど言う人はいませんでした。
もっとこのご相談者さまの気持ちを探ってみると、
「こいつを使ってのし上がってやる・・・」という声。
明らかに「邪悪なモノ」が憑いていました。
「本当にごめんなさい。私ではお力になってあげられそうもありません」と丁寧にお断りし、お帰りいただきました。
ご相談者さまは「視えないものを見たがる気持ちを邪悪なモノによって利用されてしまった」のでしょう。霊能者に対するあこがれもあったのかもしれません。
ご本人の気持がそうである以上、気持ちを変える事は出来ません。それにご相談者さまがかたくなに霊を視たいとおっしゃるので、私にはご協力出来ないことをハッキリとお話しさせていただきました。
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