人生に疲れた様子のご相談者。
生まれ変わりや転生があるのなら、自分にもそういうチャンスが巡ってこないだろうか・・
そう嘆くのです。
転生というものを私たちはめったに話題にすることはありませんが、私たちの魂はもともと今までにいくつもの人生を経験してきています。
何百回と生まれ変わり、魂は「転生」をしているのです。その経験はあるものの、その記憶は母の胎内から生まれ出る時封印(一時的に)されてしまうのです。
過去の記憶を持ったまま今の人生を生きたなら、過去の経験が生かされどんなにか素晴らしい人生がやってくるのだろうかとワクワクする気持ちはあるものの、もし過去の記憶があるまま転生したとしたら、その後の人生はその記憶に振り回され、前より幸せ、あるいは裕福な人生を送ろうとし、過去の出来事を模倣し利益を得ようとしたり、過去の出来事が良い方向あるいは悪い方向へと進むように操作をすることもあるでしょう。
しかし、以前より良い人生というものが本当にご自身にとって良いものか、あるいは同じ人生を歩むにおいて同じ道を再度歩く気持ちとはどんなものなのだろうと想像してしまいます。
よく、ご相談者の方が他の占い師に視てもらい、「あなただから頑張れたんですよ、あなたはこの状況を乗り越えていけるだけの力をもっています」などと言われ、その通りと思い、ひたすら頑張るのですが、なかなか思うような結果が得られず気力精神力が尽きた時、ついには疲れ果てて私のもとにご相談に来るのです。
「頑張っても頑張っても私には運が向いてきません。占いをしてもらうと、あなたにはできる、こうやれば成功すると言われ、少しでも運気が落ちると、占い師が祈祷してくれ、そのたびに多くのお金を使いました。しかしどんなに頑張っても良くならないし祈祷などでどんどんお金にも困ってしまうありさまです。」
意気消沈したご相談者には私のつたない経験談ではなぐさめようもなく、到底ご相談者さまのお悩みを凌駕するほどのものではありません。
が、私とて人間です。辛い事もあり苦しい時もあります。それをどのように乗り越えて来たかを、少しの経験を交え、ご相談者の心に寄り添いながらお話をさせていただいております。
私はこのような時にはご相談者の守護神とコンタクトを取らせていただき、降臨を促します。
「あなたを守ってくれている守護神がいらっしゃいます。お祀りするつもりはありますか?」
私たち人間は生まれながらに自分の人生を共に歩んでくださる神仏に守られています。
私のところにご相談にお見えになる人にはその「守護神」を呼び出し、ご本人に認識させることで心の支えとしていただいております。
また、数々の霊障を受けやすい人も、体調不良を起こしやすい人も、この守護神に願う事により好転することを実感していただいております。
そして相談者の前世や因縁、今世における使命、あるいは今の状況がどの前世の影響を受けているかを解き明かすことにより自分がこの世でやらなければいけないことを自覚することとなるのです。そうすればおのずと人生における自分の立ち位置がハッキリしてきて、迷わなくなることでしょう。
すると因縁や前世の「これ」というものが浮きあがってまいります。それを今世においてどのようにしたら解決するのかを解き明かして行くと、相談者が何をどのようにしていったら今の状況を打破できるかが見えてきます。
私がご相談者にいつも話すのは、ご自身で解決していく力をつけていただくという事です。
霊障も体調不良も伊勢有珠・白龍で学ぶことにより自分の事は自分で解決できるようになります。
ここでテーマに戻り、転生を考えてみます。
ある意味私たちは転生を繰り返しています。過去の記憶はなくても確かに「転生」しているのです。
それは魂の成熟度となって今の人生がより充実した、あるいは苦難であるもののチャレンジをしたりしながら自分を高めていくという事をやってのけているからです。
誰もが生き、誰もが苦しみ、悲しみながらもその中に一筋の幸せな時間を心の糧とし、また苦しみに立ち向かい、それに打ち勝ちながら人生を歩んで行っています。
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