玄関を入って来た相談者さまには、雑多な「念」と「霊」が絡みついていました。
ここまでになってしまったのにはきっと理由があるのではと、お話しをお聞きする事にしました。
すると相談者さまからとんでもない事を聞かされました。私もここまでとは思わず、少し身構えてしまう程でした。
相談者さまはちょっと特殊なお仕事をなさっていて、どうしても「念」や「霊」からは避けて通れないものでした。
そのような事情をお話しいただいてから今後のご自分の生活や仕事の事を相談されました。
ハッキリ言って、もし全く霊障から逃れて生活していきたいのなら、今の仕事を辞めて違う職種に転職なさるか、霊障を真っ向から受けて立ち、ご自身を守っていただく神仏を守護神とし「鉄壁の守り」をするかのいずれかになるとご説明いたしました。
ご相談者はしばらく考えていましたが、
「実は私は幼いころから〇〇という宗教を信仰しており、実は〇〇神などをおそばにおいています。」という事でした。
???では、どうしてこのように多くの「念や霊」を付けてしまったのか??
私は不思議でした。
しかし、その謎は次の言葉でハッキリしました。
「私は神仏が大好きで実はこのブレスレットも今家にある仏像もそこのお寺さまから魂入れをしていただいたものです。しかし自宅では〇〇宗教を信仰し、手を合わせています」との事。
「しかし、こんなに神仏を拝んでも心療内科でうつ病と診断され、もうどうしていいかわからなのです」
う~~む・・・
これは大変な事をしている、神仏をただ「好き」だとと言うだけでこんなにも守護神から距離を置かれてしまうものなのだろうか・・・
私は一つ一つかみ砕くように話を始めました。
「〇〇宗教を信仰し、小さい頃から信心しているのはよくわかりました。そして神仏が大好きでいろいろな仏様や神様からの恩恵を受けようとお祀りしていることも理解いたしました。しかし、どうしてそんなに力のある神仏に守られていながらこんなに霊障を受けてしまうのか、あなたは理解していますか?」
すると、ご相談者さまは
「???」
訳が分からない様子です。
「あなたの守護神は〇〇神ですが、それは自覚されていますか?」とお聞きすると
「え?そうなんですか?カッコいい!!」と大喜びです。
またしても私は「う~~む・・・」と考え込んでしまいました。
この相談者に守護神の話や神仏の話をして果たして通じるものなのか?
守護神だけをお祀りする事に関してはどう考えるのか?とお聞きしますと、
「自分がいいと思った神仏をたくさんお祀りしたい」
というではありませんか!
なるほど、そういう考えの元、気に入った神仏を手当たり次第に集めてしまっているのか・・・
「はぁ・・・」と、私はため息をつかざるを得ませんでした。
言いたい事は山ほどあったもののそこはグッとこらえ、守護神様をお迎えする事、他の神仏とのご縁を結ぶ事が必要な事をお話しし、今後はご相談者さまが集めたという神仏に魂入れなどをする祭祀を行う事となりました。
日を改めて来室していただき、守護神の勧請をし、今お祀りしている諸々の神仏とのご縁を結び、神仏の連携を取っていただき、ご本人を守っていただくことに主軸を置いての祭祀を執り行い、今回の件はひとまず落ち着いたのでした。
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